相続では普段使わない言葉がでてきます。相続に関する言葉をご紹介します。

そもそも、相続ってなに?

相続とは、人が亡くなったときに、その人の財産を相続人などが引き継ぐことをいいます。
財産は、土地や預金などのプラスの財産だけではなく、借金などのマイナスの財産もあります。

相続開始日

人が亡くなった日。
相続は人が亡くなった日から始まります。

被相続人

亡くなった人のことを被相続人といいます。

相続人

亡くなった人の財産を相続できる人。
法律で定められていて、法定相続人といいます。

遺産分割ってなに?

遺言書がないときは、相続人全員で、残された財産を、誰が何を引き継ぐか話し合い決めます。
これを遺産分割協議といいます。
遺産分割協議は、相続人全員の同意が必要になります。多数決で決めることはできません。
分割内容が決まったら、遺産分割協議書という文書にします。

法定相続分ってなに?法定相続分の通りに分けなくてはいけないの?

法定相続分とは、法律で定められている、財産の分け方の目安です。
相続人の組み合わせ(配偶者と子供、子供のみなど)により、目安の割合が変ります。
財産の分け方は、相続人全員が同意すれば、法定相続分と違う割合でもかまいません。

遺言書があるけど、遺言書の通りに分けなくてはいけないの?

遺言書は優先されますが、相続人全員が同意すれば、遺言書と違う分け方にすることもできます

相続税は、何に対してかかるの?

亡くなった人から受け継いだ財産に対してかかります

人が亡くなったら、すべての人に相続税がかかるの?

相続税がかかるのは、相続財産が一定の金額を超えたときです。
一定の金額を基礎控除額といいます。
基礎控除額は、法定相続人の人数によって変わります。
たとえば、法定相続人が配偶者と子供2人のときは、基礎控除額は4,800万円になります。

法定相続人の数基礎控除額
1人3,600万円
2人4,200万円
3人4,800万円
4人5,400万円

相続税は自分で申告しなくちゃいけないの?

相続税は、亡くなった人から財産を受け継いだ人が、自分で申告する税金です。
自分で申告をする税金なので、税務署があなたが納める相続税はいくらですよ、と教えてくれるわけではありません。
相続税の申告が必要なのに申告しないと、ペナルティーの税金がプラスされます。

相続税の申告と支払いはいつまでにすればいいの?

相続税は、亡くなった日から、10か月以内に、申告と税金の支払いをします。
10月10日に亡くなったら、翌年8月10日が期限になります。
10か月というと長いようですが、相続財産を把握するために資料を集めたり、遺産分割協議をまとめるのに、かなり時間がかかります。

相続税の支払いは、現金一括払いなの?

相続税は、被相続人が亡くなってから、10か月以内に現金で支払うのが原則です。
10か月以内に、納税する現金を準備することになります。
どうしても現金一括払いができない場合は、分割で支払う「延納」、延納でも支払えない場合は、相続した不動産や国債、株式などで支払う「物納」があります。
延納や物納をするには厳しい条件があります。

相続に出てくることばをご紹介しました。ご参考になれば幸いです。

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